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【終了】自主企画|2024.10/23 「世界」と対蹠(たいせき)vol.2 At 外(京都)

2024年10月23日(水)

 《「世界」と対蹠(たいせき)vol.2》


【レコード寄席】

「日本とタンゴ」田口史人(円盤)


【Live】

中川裕貴(タンゴセット???)

 

開場 19:00 開演 19:30

予約/当日 1,500円


 

 

開場 19:00 開演 19:30

予約/当日 1,500円


WEB予約:


 

★レコード寄席「日本とタンゴ」

地理的には地球を挟んで真裏の関係にある日本とアルゼンチンの深い深い交流の証、タンゴという世界的にも異形の音楽をめぐる人と人との悲喜交々。タンゴという音楽の入門編でありつつ、人と人と国と国とのレコードの話。特に日本のタンゴは世界的なレベルに達しながら一瞬でその現場を失った悲劇の音楽。そのレベルの高さと、諸行無常をレコードで追います。藤沢嵐子、早川真平、阿保郁夫、坂本政一、これらの人々の人生を軸に展開する、もうほとんど”朝ドラ”の世界!



★イベント概要

円盤・田口さんをお招きして行うリスニングとトーク、そして少しライブのイベント「世界と対蹠(たいせき)」、第1回目の「ワールドミュージックブームとは?」を終えて、第2回目を引き続き京都・外で開催します。


私は2017年ぐらいに「アルゼンチンタンゴ」と言われる音楽ジャンルに大きな驚きと影響を受けました。そしてその音楽は田口さんの日記をまとめた本「2012」の中で発見したものでした。

初めてYoutubeで視た/聴いた、Osvaldo Pugliese楽団の演奏の「遅さ」。Juan D’Arienzo楽団の「電撃のリズム」と指揮者ダリエンソの身振りの異様さは、タンゴと呼ばれて頭でイメージしていたものとはまるで「反対」のようなものでした。


タンゴとは「3分間のオペラ」とも呼ばれることがあり、その限られた時間の中で、長調と短調、幸福と転落、生(性)と死(私)、愛と憎しみが入り乱れて、またそれが基本的には「ダンス」=人間の身体の動きと結びついています。その人間の極限ともいえるような、しかしそれでいて極めて優美なこの狂気のような音楽に魅せられた私は、タンゴを経験した以前/以後で自分の演奏スタイルも大きく変わったと自負しています。


そしてアルゼンチンといえばここ「日本」とは地球ではほぼ反対の場所です。

その反対の場所との様々な交流や、その交流によって生まれた音楽の形というものがたしかにあり、田口さんの説明にもあるようにそれは一瞬でこの国からほぼ姿を消しました。しかし私はそれを手にすることが無理だとしていても、この異形のかたちをした音楽=アルゼンチンタンゴの幻影をどこかで追いかけています。何故そうなっているかは、田口さんの寄席と当日に流される音楽を聴いて頂ければ少しはわかって頂けるのではないかと思います。

このイベントではある時期の非西洋圏の録音を中心に聴きながら、そしてそこに少しライブ演奏(独学で習得したチェロ演奏)を交えながら、この世界と、対蹠(=向かい合わせた足の裏のように、二つの物事が全く反対の関係にあること)について想いを巡らせたいと思います。 ―― 中川裕貴


 

田口史人

1967年神奈川県横浜市生まれ。滋賀県彦根市在住。

古書店の半月舎とともに山の湯に入居しているレコード店、円盤店主。

音楽レーベル「円盤」、出版「リクロ舎」を主宰し、これまでにCDやレコードは300タイトルほど、書籍30冊ほどを企画出版。


90年頃から音楽ライターとして活動。同時に各レコード会社での新作、旧音源の復刻CD企画制作を始め、これまで200タイトル以上に携わる。


現在は店の営業と平行して、全国各地で「レコード寄席」という出張トークショウを行っている。


著書に「レコードと暮らし」(2015 夏葉社)、「日本のポータブル・レコード・プレイヤーCATALOG」(2015 立東舎)、「二◯一二」(2016 円盤)、「あんころごはん 」(2021年 リクロ舎)、「日本フォーク&ロック・アルバム大全」(1996 音楽之友社 共著)、「喫茶ロック」(2000年 ソニー出版 共著)など。


  

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