日時:2020年7月31日(金)~8月2日(日)
会場: ロームシアター京都 サウスホール
ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム”KIPPU”
「アウト、セーフ、フレーム」メインビジュアル
(デザイン:古谷野慶輔)
日時
7月31日(金)19:00 8月1日(土)13:00※ / 19:00★ 8月2日(日)13:00
※8月1日(土)13時回は託児サービスがございます。詳細はロームシアター京都へお問い合わせください。
★8月1日(土)19時回終了後、作曲/演奏/演出の中川裕貴とサウンドデザインの荒木優光氏とのアフタトークがございます。
本公演は新型コロナウイルス感染症対策のため、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けるという観点から、会場をノースホール(小ホール)からサウスホール(中ホール)に変更して上演をいたします。また会場の変更に伴い、公演日程も変更いたします。当初予定からの変更となりましたことを深くお詫びを申し上げると共に、楽しみにされていた皆様におかれましては、誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
<新型コロナウィルス感染症の感染予防に関する対策、留意点>
新型コロナウィルス感染症の感染予防に関して、ロームシアター京都及び、この公演における対策・留意点をまとめています。ご来場の際は必ずご一読ください。
会場
ロームシアター京都 サウスホール
独自に開発されたチェロ奏法、ホール全体を巻き込む「スピーカー」、
チェロの自動演奏機構などのテクノロジーを使用した、ヒト/モノ/音によるコンサート。
ここにある、私たちの「距離」の音楽を奏で、
今、あえて、劇場という場所から「聴くこと」の行方を問う。
チェロを使用した作曲/演奏/演出活動を行う中川裕貴による新作コンサート「アウト、セーフ、フレーム」をローム シアター京都×京都芸術センターによるU35 創造支援プログラム"KIPPU"のもと開催。
独学でチェロを学び、その視点から「チェロから生まれているとは思えない」様々な奏法を開発、また演劇・ダンスな どの舞台音楽経験から、音楽という場所に俳優や様々なオブジェクト/現象を招くなど、音楽の内部/外部から特殊 なアクションを試みてきた中川による、ロームシアター京都での初めての大規模なコンサート。ホール全体を巻き込む独自のサウンドデザインにはアーティストの荒木優光、そして初の試みとなる「チェロ自動演奏」の技術協力には 現代美術家の白石晃一が加わるなど、コンサートの範疇を飛び越えた規格外のパフォーマンスがサウスホールに登場します。
また本コンサートは、コロナウィルスによる感染防止対策として、開催場所をノースホール(小ホール)からサウスホール(中ホール)へと変更し、客席を 100 席以下に限定することでソーシャルディスタンスの確保を念頭に実施します。今、このときに、あえてコンサートというかたちをとること。またこれまで中川が試みてきた音楽の内部/外部で の実験をここでは「距離の音楽」と名付け、それを今、最前線(劇場)で上演します。
演奏という行為、そこから生まれる音、そして音が放たれる場所について思考/試行を続けてきた中川による、「コン サート」から大きく開かれる「作曲作品」にご期待ください。
出演者/スタッフ:
作曲/演奏/演出:中川裕貴
出演:中川裕貴、菊池有里子、横山祥子、出村弘美、穐月萌、武内もも(劇団速度)
サウンドデザイン:荒木優光 舞台監督:北方こだち 照明:十河陽平(RYU)
音響:甲田徹 技術協力:白石晃一
宣伝美術:古谷野慶輔 制作:富田明日香、阪本麻紀
「アウト、セーフ、フレーム」webサイト (ロームシアター京都)
チケット料金
一般 3,000円 ユース(25歳以下)2,000円 高校生以下1,000円 12歳以下 無料(要予約)
※ユース、高校生以下は入場時証明書提示
★リピート割
2回目以降のご鑑賞は、各種料金の半額にてご覧いただけます。
※当日受付にてチケット半券をご提示ください。
※以下の予約フォームより各回の前日までご予約も可能です。
※チケット完売の回につきましては、ご利用できませんのであらかじめご了承ください。
チケット/申し込み(主催者扱い):
ロームシアター京都チケット先行発売日:2020年6月1日(月) ※ロームシアター京都フレンズ会員(オンライン会員)、Club会員(京都コンサートホール・ロームシアター京都共通の会員制度)・京響友の会会員
ロームシアター京都チケット一般発売日:2020年6月5日(金)
ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム”KIPPU”
主催:中川裕貴
共催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都市
コメント
作品の題名を決めたのは、今年の1月でしたが、そこから私の頭の中にあった作品の方向や方角、コンパスの針は都度行き先を外れたり、別のところを指したり、今なお回転を続けたりしています。しかしその乱調の最中にも少しずつですが「楽曲」というものが立ち現れ、その集積がコンサートというイベントへと向かっています。情報が日々変わることと、自分がしてきたことには変わりがないこと、そのあいだで今回もやっています。
現時点でこのコンサートについて少し説明をするならば、それは「ヒト・モノ・音の外部と内部の孤立/関係についてのコンサート」と言えるかもしれません。これまで使用することのなかった広さのホールを、これまでの常識からは外れた「収容人数」と「距離」で、おそらくこの規模で鳴らされることが無かったであろう「音楽」が鳴る。
これまで私は、音楽そのものというよりは“音楽との「距離」についての音楽/演奏”を行ってきました。演奏という行為によって現れる音とその周辺に存在する様々なイメージのあいだの「距離」について、試行/思考すること。それは本来、自分自身も関係する事柄でありながら、私はその距離を演奏しながら自分で測定しようとしてきました(このように“真面目”に記していますが、その行為自体は間抜けで滑稽なところがあるように思います)。そしてそのような行為から生じる音の周りの様々な「距離」が、現実を照射する。或いは全く別の場所/存在を照らす可能性について、私は想像しています。
タイトルは音の周りでの立ち位置/距離に対する外部(アウト)、内部(セーフ)の枠組み(フレーム)から、音/音楽、そして「聴く」ことの現在地と今後の行方を探ることを表わしています。今、何処かに赴くことや何かを受け取ることは、躊躇や戸惑いを共に連れてくるような感覚が以前にも増してあるように思います。しかしそのようなシチュエーションに面しながらも、私は場所を開放し、音をここから届けることにしました。「リスク」ということを見つめながらも、この「開かれ」が別の繋がりを連れてくることを期待しているのです。
中川裕貴
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